Cardi B(カーディ・B)のおすすめ人気曲・アルバム

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今回は、人気女性ラッパーCardi B(カーディ・B)を紹介します。

2017年の「Bodak Yellow」で一気に頂点へ駆け上がり、以降もビルボードHot 100で通算5曲の1位を獲得。これは女性ラッパーとして史上最多の記録です。

そして2025年9月、実に7年ぶりとなる2ndアルバム『Am I the Drama?』を発表。こちらも初登場1位を獲得し、1stと2ndの両方を初登場1位に送り込んだ唯一の女性ラッパーになりました。

彼女の人気曲やアルバム、彼女がどのようなアーティストなのかを紹介していきます。Cardi Bについて知りたいという人は、ぜひこの記事を読んでみてください。

Cardi B(カーディ・B)ってどんなアーティスト?

サウスブロンクスからの出発

本名はベルカリス・マルレニス・アルマンザー(Belcalis Marlenis Almánzar)。1992年10月11日、ニューヨーク市マンハッタンのワシントンハイツで生まれ、サウスブロンクスのハイブリッジ地区で育ちました。

父はドミニカ共和国出身、母はトリニダード・トバゴにルーツを持ち、本人はアフロ・カリビアンとしてのアイデンティティを公言しています。ドミニカ訛りのスペイン語も話すバイリンガルで、この出自はのちの「I Like It」のようなラテン色の強い楽曲にも直結しています。

治安の悪いサウスブロンクスで貧しい生活を送り、10代の終わりからはストリップクラブで働いていました。本人はこの仕事について「多くのものから自分を救ってくれた」と語っており、貧困とDVから抜け出す手段だったと明かしています。

リアリティ番組からラッパーへ

2013年ごろからVineやInstagramに投稿した歯に衣着せぬ動画が話題を呼び、2015年にはアメリカの番組「Love & Hip Hop: New York」にレギュラー出演。歯切れのいい語り口で視聴者の人気を集め、番組の看板キャラクターになりました。

そして2016年12月、音楽活動に専念するため2シーズンで番組を降板。『Gangsta Bitch Music, Vol. 1』『Vol. 2』の2作のミックステープを経て、2017年2月にAtlantic Recordsと契約しました。テレビの人気者から本物のラッパーへ、という道を実力で切り開いた形です。

記録を塗り替え続けるキャリア

メジャー初のシングル「Bodak Yellow」がビルボードHot 100で首位を獲得。女性ラッパーがゲストなしの単独曲で1位を取ったのは、ローリン・ヒルの「Doo Wop (That Thing)」以来19年ぶりの快挙で、ドミニカ系のアーティストとしても史上初の首位でした。

その後も「I Like It」「Girls Like You」(Maroon 5)、「WAP」「Up」と首位を重ね、Hot 100の1位獲得曲は通算5曲。女性ラッパーとして最多であり、2010年代と2020年代の両方で1位を獲得した唯一の女性ラッパーでもあります。RIAAのダイヤモンド認定を受けた楽曲も4曲と、こちらも女性ラッパー最多です。

2019年の第61回グラミー賞では、1stアルバム『Invasion of Privacy』が最優秀ラップ・アルバム賞を受賞。ソロの女性アーティストがこの部門を制したのは史上初でした。

そのほかビルボード・ミュージック・アワード8回、BETアワード21回、アメリカン・ミュージック・アワード9回、MTV VMA4回、ギネス世界記録8つ。2020年にはビルボードの「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に、女性ラッパーとして初めて選ばれています。

Cardi B(カーディ・B)の人気曲・アルバム

ここから彼女の人気楽曲・アルバムを紹介していきます。

1stアルバム『Invasion of Privacy』(2018年)

2018年4月6日リリース。メジャーデビューアルバムにしてビルボードのアルバムチャートNo.1を獲得したアルバムです。初週255,000ユニット、ストリーミングは2億200万回を超え、当時の女性ラップアルバムとして最大の記録を打ち立てました。

批評面での評価も圧倒的で、Metacriticのスコアは84/100。『TIME』誌は2018年の年間ベストアルバムに選び、『ローリング・ストーン』誌は「女性ラッパーによる史上最高のデビューアルバム」と評しました。

その後もロングセラーを続け、2022年3月には収録全13曲がプラチナ以上に認定された史上初のアルバムに。2025年9月時点で6×プラチナに達し、21世紀で最も売れた女性ラップアルバムとなっています。

Cardi B – Bodak Yellow

メジャー初のシングルにしてビルボード首位を獲得したヒット曲です。3週にわたって1位をキープしました。

女性ラッパーが(フィーチャリングではない、自身の曲で)首位を獲得したのは史上5人目、ゲストなしの単独曲ではローリン・ヒルの『Doo Wop (That Thing)』以来約19年ぶりの快挙とのことです。

Cardi B – Bartier Cardi (feat. 21 Savage)

当時交際していたオフセットを歌詞に入れて話題となった楽曲です。Hot 100では14位を記録しました。

Cardi B – Be Careful

非常にシンプルなビート・サウンドの楽曲ですね。

パートナーの不誠実さを静かに問い詰めるような歌詞で、Hot 100では11位。派手なパンチラインだけでなく、こうした生々しい感情の曲を書けるところが彼女の強みです。

Cardi B, Bad Bunny & J Balvin – I Like It

『Bodak Yellow』に続き、2度目のビルボード首位を獲得した楽曲です。

「Billboard Hot 100」で2度1位を獲得した初の女性ラッパーとのことです。1967年のブーガルー・ヒット「I Like It Like That」をサンプリングし、Bad BunnyとJ Balvinというラテン勢を迎えた構成は、彼女のカリブ系のルーツがそのまま形になった1曲といえます。

収録曲

  1. Get Up 10
  2. Drip (feat. Migos)
  3. Bickenhead
  4. Bodak Yellow
  5. Be Careful
  6. Best Life (feat. Chance the Rapper)
  7. I Like It (feat. Bad Bunny & J Balvin)
  8. Ring (feat. Kehlani)
  9. Money Bag
  10. Bartier Cardi (feat. 21 Savage)
  11. She Bad (feat. YG)
  12. Thru Your Phone
  13. I Do (feat. SZA)

「WAP」「Up」— 2020年代の代表曲

1stアルバムのあと、彼女はしばらくアルバムを出さず、単発のシングルで存在感を示し続けました。その代表格がこの2曲です。

Cardi B – WAP feat. Megan Thee Stallion

2020年8月7日リリース。Megan Thee Stallionを迎えた過激な内容で賛否を巻き起こしながら、初登場でHot 100の1位を獲得しました。女性ラッパー同士のコラボレーションが初登場1位を取ったのは史上初で、初週9,300万回というビルボード史上最多のストリーミング数も記録。通算では4週にわたって首位に立ちました。

Cardi B – Up

2021年2月5日リリース。こちらも初登場1位を記録し、ソロ曲で複数回の初登場1位を達成した初の女性ラッパーとなりました。「WAP」とは対照的に、削ぎ落とされたビートの上をタイトなフロウで押し切る1曲です。

2ndアルバム『Am I the Drama?』(2025年)

2025年9月19日、1stから実に7年半ぶりとなる2ndアルバムがリリースされました。制作期間は約6年。本人は「完璧主義と、期待に応えなければというプレッシャー」が遅れの理由だったと語っています。

全23曲・約70分というボリュームで、初登場1位・初週200,000ユニットを記録。1stと2ndの両方を初登場1位に送り込んだ女性ラッパーは史上彼女だけです。RIAAでは3×プラチナに達し、女性アーティストのアルバムとして史上最速でこの認定に到達しました。

参加アーティストはSummer Walker、Selena Gomez、Kehlani、Lizzo、Tyla、Cash Cobain、Megan Thee Stallion、そしてJanet Jacksonと非常に豪華。Metacriticは74/100で、『ローリング・ストーン』誌は「圧倒的なカムバックの勝利」と評しました。

Cardi B – Outside

2025年6月20日にリリースされた先行シングル。Hot 100で初登場10位を記録し、女性ラッパー最多となる3度目のトップ10初登場となりました。私生活の混乱を真正面から言葉にした、復帰の狼煙にふさわしい1曲です。

Cardi B – Imaginary Playerz

2025年8月15日リリースの第2弾シングル。JAY-Zの1997年の楽曲「Imaginary Player」をサンプリングした、90年代ニューヨーク直系のトラックです。ミュージックビデオはニューヨーク、ミコノス、パリで撮影され、本人が共同で監督を務めました。

ほかにKehlaniを迎えた「Safe」(Hot 100 26位)も好評でした。「WAP」「Up」はこのアルバムの終盤にも収録されています。

収録曲

  1. Dead (feat. Summer Walker)
  2. Hello
  3. Magnet
  4. Pick It Up (feat. Selena Gomez)
  5. Imaginary Playerz
  6. Bodega Baddie
  7. Salute
  8. Safe (feat. Kehlani)
  9. Man of Your Word (feat. Dougie F)
  10. What's Goin On (feat. Lizzo)
  11. Shower Tears (feat. Summer Walker)
  12. Outside
  13. Pretty & Petty
  14. Better than You (feat. Cash Cobain)
  15. On My Back (feat. Lourdiz)
  16. ErrTime
  17. Check Please
  18. Principal (feat. Janet Jackson)
  19. Trophies
  20. Nice Guy (feat. Tyla)
  21. Killin You Hoes
  22. Up
  23. WAP (feat. Megan Thee Stallion)

アルバム未収録のシングル

Cardi B – Money

タイトルが「マネー」だけあって、清々しいまでに「お金大好き」と歌い上げた曲です。2018年10月リリース。

Cardi B & Bruno Mars – Please Me

以前ブルーノ・マーズの楽曲「Finesse (Remix)」で共演した2人。今回はカーディ・Bの曲にブルーノ・マーズが参加する形となっています。2019年2月リリースで、Hot 100では3位を記録しました。

参加楽曲

彼女は客演でも数々のヒットを生んでいます。むしろ「他人の曲に登場して全部持っていく」タイプのラッパーです。

Migos, Nicki Minaj, Cardi B – MotorSport

不仲で有名な2人、Nicki MinajとCardi Bが共演している楽曲です。

この曲がキッカケで2人は仲が悪くなったと言われています。

Bruno Mars – Finesse (Remix) feat. Cardi B

2018年にヒットしたブルーノ・マーズの楽曲に参加しています。

90年代初頭のニュージャックスイング風の曲調となっています。ミュージックビデオも当時のテレビ番組『In Living Color』を再現した作りで、映像込みで楽しい1曲です。

Maroon 5 – Girls Like You ft. Cardi B

2018年に大ヒットし、ビルボード首位も獲得している楽曲です。この曲で彼女は、2010年代に3曲の1位を持つ初の女性ラッパーになりました。

DJ Snake – Taki Taki ft. Selena Gomez, Ozuna, Cardi B

豪華メンバーが共演している人気の一曲です。ノリの良いダンスナンバーとなっています。

「長崎のように爆発する尻」というような歌詞があり、配信元のユニバーサルミュージック日本法人が米本社に向けて指摘。「日本では特に敏感だ」と歌詞の変更を依頼し、歌詞が「ナガサキ」から「サキサキ」に変更されたとのことです。

その後もLizzoの「Rumors」(2021年)、Normaniの「Wild Side」(2021年)、Megan Thee Stallionの「Bongos」(2023年)、シャキーラの「Puntería」(2024年)など、客演での話題曲は途切れていません。2024年には「Like What (Freestyle)」「Enough (Miami)」といった単発曲も発表し、後者は第67回グラミー賞の最優秀ラップ・パフォーマンス賞にノミネートされました。

結婚、出産、そして新しいパートナー

2018年、2017年にHIP HOPトリオのミーゴス(Migos)のメンバー、オフセットと結婚していたことが報じられました。

2018年7月には第一子となる長女カルチャーが誕生。同年12月には彼女自身のSNSで破局を発表しましたが、その後よりを戻し、2021年9月に長男ウェーブ、2024年9月に次女ブロッサムが生まれています。

しかし2024年7月、カーディ・Bはあらためて離婚を申請。2025年時点でも財産をめぐる調整が続いており、手続きは完了していないと報じられています。

2025年からはNFL選手のステフォン・ディグスとの交際が伝えられ、同年11月には2人の間に第4子となる男児が誕生しました。

2,400万ドルの民事訴訟に勝訴

2018年に警備員との間で起きたとされるトラブルをめぐり、2,400万ドルの損害賠償を求める民事訴訟を起こされていましたが、2025年9月2日、陪審は全ての訴えについて彼女に責任はないとする評決を下しました。

カーディ・Bとニッキー・ミナージュ

「女性ラッパー」といえば、ニッキー・ミナージュを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

Nicki Minaj – Starships

実はカーディ・Bとニッキー・ミナージュは犬猿の仲として有名です。

原因はMigos, Nicki Minaj, Cardi B – MotorSportで共演したのがキッカケとのことです。

2018年にはニューヨーク・ファッション・ウィーク期間中、米ハーパーズ・バザー誌主催のイベントで大げんかも勃発しています。

カーディがニッキーの取り巻きの1人からひじ打ちを食らい、怒りが頂点に達したカーディがニッキーに向かって靴を投げつける事態にまで発展しました。

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HIP HOP界ではこのような抗争はよくあることで(いわゆるビーフ)、その後もSNS上での応酬が断続的に伝えられています。

ツアーと最近の活動

2ndアルバムのリリースを受け、2026年2月から4月にかけて初の本格的なヘッドライナーツアー「Little Miss Drama Tour」を開催。全35公演で45万3,000枚のチケットを売り上げ、興行収入は7,000万ドルに達しました。

2026年1月31日には『サタデー・ナイト・ライブ』の第1,000回記念エピソードに登場。同年のアメリカン・ミュージック・アワードで3部門、NAACPイメージ・アワードでも3部門を受賞し、6月のBETアワードでのパフォーマンス、7月のエッセンス・フェスティバル初日のヘッドライナーと、精力的に活動を続けています。

まとめ

デビュー当時は「数少ない女性ラッパー」という文脈で語られがちでしたが、その後の10年でシーンの景色は大きく変わりました。Megan Thee Stallion、Doja Cat、Latto、Ice Spice、そしてカーディの従妹にあたるGloRillaと、才能ある女性ラッパーが次々と登場しています。その流れを最前線で切り開いたのが、ほかならぬカーディ・Bでした。

自身の曲や参加楽曲でたくさんのヒット曲があります。これから聴くなら、まずは「Bodak Yellow」「I Like It」「WAP」の3曲から。気に入ったら、名盤と名高い1st『Invasion of Privacy』を通しで聴いてみてください。今の彼女を知りたいなら、2025年の『Am I the Drama?』が入口になります。

7年の沈黙を破った2ndアルバムと初のヘッドライナーツアーを成功させ、キャリアはまだ次の段階へ進んでいる最中。今後の活躍も楽しみなアーティストですね。

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