今回の特集記事は、大ヒット連発のEd Sheeran(エド・シーラン)です。
ギター1本とルーパーで世界のスタジアムを埋めてしまう、現代のポップスを代表するシンガーソングライター。この記事では、Ed Sheeranの楽曲やアルバムを紹介します。
彼が他のアーティストに提供した楽曲も最後に少しだけ紹介しています。
Ed Sheeran(エド・シーラン)って何者?
Ed Sheeranはイギリスのシンガーソングライターです。自身の曲を作るのはもちろん、様々なアーティストに楽曲を提供していることでも有名です。
2013年にはデビューアルバム『+』に収録されている『The A Team』がグラミー賞にノミネート。2014年には第1回BBCミュージック・アウォードにおいて「ブリティッシュ・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
さらには、ブリットアウォーズ2015では「最優秀アルバム賞」含む2冠、そして2016年の第58回グラミーでは最優秀楽曲を獲得しています。
この受賞歴だけでもスゴさが分かりますね。
手掛ける作品はかなり王道なポップやバラードな感じです。しっとりと聴かせる曲が多いですが、『Sing』のようなアップテンポの曲も人気ですね。
ライブでは基本的にバンドを入れず、ギター1本とルーパー(その場で演奏を重ね録りする機材)だけでスタジアムを鳴らしきってしまうスタイル。この「1人でどこまでやれるか」という挑戦こそが、彼の人気を支える大きな要素になっています。
アルバムは記号をタイトルにしているのが特徴で、『+(プラス)』『x(マルチプライ)』『÷(ディバイド)』『=(イコール)』『-(サブトラクト)』と続く「数学シリーズ」を2023年に完結させました。2025年からは再生ボタンの記号を冠した新シリーズ『Play』がスタートしています。
デビューアルバム『+』(2011年)
まずはデビューアルバムの『+(プラス)』からの楽曲を紹介します。ヨーロッパを中心に海外ではすでに注目のアーティストでした。
このデビューアルバムは本国イギリスだけで200万枚以上を売り上げる大ヒットを記録しています。
当時からかなりハイクオリティな楽曲を作っていますね。
Ed Sheeran – The A Team
2011年発売作品。2013年の第55回グラミー賞では「最優秀楽曲賞」にもノミネートされた作品。
路上生活や依存に苦しむ女性を描いた重い内容の曲で、優しいメロディとのギャップが強く印象に残ります。
Ed Sheeran – Lego House
若い!
ちなみにミュージックビデオでエド本人を演じているのは、『ハリー・ポッター』シリーズのルパート・グリントです。
Ed Sheeran – Give Me Love
2012年作品。
アルバム収録曲
- The A Team
- Drunk
- U.N.I.
- Grade 8
- Wake Me Up
- Small Bump
- This
- The City
- Lego House
- You Need Me, I Don't Need You
- Kiss Me
- Give Me Love
- Autumn Leaves (Deluxe Edition)
- Little Bird (Deluxe Edition)
- Gold Rush (Deluxe Edition)
- Sunburn (Deluxe Edition)
- Sofa
- Homeless
- Lego House
2ndアルバム『x』(2014年)
非常に良曲揃いの名盤『x(マルチプライ)』です。是非手にして欲しい、満足度の高いアルバムだと思います。
2014年、イギリスで最も売れたアルバムです。CD・ダウンロード両方においてトップセールスを記録しています。
Ed Sheeran – Sing
2014年作品。あのファレル・ウィリアムスがプロデュースした楽曲です。UKチャートでは初の首位を獲得しています。
当時はよく流れていた印象があります。このあたりから日本でも知名度が高まってきました。
Ed Sheeran – Thinking Out Loud
2014年作品。エド・シーランを代表する名曲ですね。しっとりと泣けるバラード曲。
2016年の第58回グラミーでは最優秀楽曲を獲得。結婚式の定番としても世界中で歌われ続けています。
Ed Sheeran – Don’t
2014年作品。エド・シーランらしい爽やかな曲調がとても心地いい。MVのキモカッコイイダンスも良い感じ。
Ed Sheeran – Photograph
しっとりと聴けるラブソングとなっている曲。
ミュージックビデオには幼少期のエド・シーランの姿が!
アルバム収録曲
- One
- I'm a Mess
- Sing
- Don't
- Nina
- Photograph
- Bloodstream
- Tenerife Sea
- Runaway
- The Man
- Thinking Out Loud
- Afire Love
- Take It Back
- Shirtsleeves
- Even My Dad Does Sometimes
- I See Fire
3rdアルバム『÷』(2017年)
2017年に大ヒットを記録したモンスターアルバム『÷(ディバイド)』。
UKチャートTOP20のうち16曲、そして、TOP10のうち9曲が『÷』の曲と、一時はこのアルバムの曲がUKチャートを占拠するという凄まじい事態になっていました。
洋楽ファンならチェックしておきたい必聴の一枚です。
Ed Sheeran – Shape of You
2017年最もヒットした曲といえばこの曲。UKチャートはもちろんのこと、ビルボードでも初登場No.1を記録しています。
2017年のビルボードの年間ランキングでも1位を獲得。本当に凄い勢いでした。その後もロングヒットを続け、Spotifyで最も再生された楽曲の一つとして今も上位に居続けています。
どうでもいい話なのですが、この曲が好きすぎて逮捕された女性がいるとかいないとか…。
Ed Sheeranのヒット曲”Shapes of You”が好きすぎて刑務所送りになった女性 – FNMNL (フェノメナル)
Ed Sheeran – Castle On The Hill
2017年、『Shape of You』とともに大ヒットを記録した曲です。『Shape of You』がなければUKチャートのNo.1を獲得していたかもしれません。
個人的にはこっちの曲の方が好きなんですがね。勢いというか疾走感があってGood。故郷サフォークでの少年時代を歌った曲で、それを知って聴くとまた沁みます。
Ed Sheeran – Perfect
こちらも2017年から2018年にかけてヒットし、ビルボード首位を獲得した楽曲。
世界各国でNo.1に輝いています。ビヨンセを迎えたデュエット版も話題になりました。
Ed Sheeran – Galway Girl
UKチャートでは2位まで上昇しました。アイルランドの伝統音楽を取り入れた1曲で、彼のルーツ(父方がアイルランド系)が出た曲でもあります。
アルバム収録曲
- Eraser
- Castle on the Hill
- Dive
- Shape of You
- Perfect
- Galway Girl
- Happier
- New Man
- Hearts Don't Break Around Here
- What Do I Know?
- How Would You Feel (Paean)
- Supermarket Flowers
- Barcelona
- Bibia Be Ye Ye
- Nancy Mulligan
- Save Myself
コラボアルバム『No.6 Collaborations Project』(2019年)
ジャスティン・ビーバーやカリード、チャンス・ザ・ラッパーなど有名アーティストとコラボした曲を収録したアルバムです。
2019年7月12日にリリースされ、英米ともにアルバムチャート1位を獲得しました。
Ed Sheeran & Justin Bieber – I Don’t Care
世界的人気アーティストのジャスティン・ビーバーと組んだヒット曲です。
この曲のリリース当時、ジャスティン・ビーバーは心身の療養のため活動を休止していましたが、その後復帰。2020年に『Changes』、2021年に『Justice』とアルバムを発表しています。
Ed Sheeran – Beautiful People (feat. Khalid)
人気R&Bアーティストのカリードを迎えたヒット曲。
カリードは2018年1月に開催された第60回グラミー賞で、最優秀新人賞を含む5部門にノミネートされています。
4thアルバム『=』(2021年)
2021年10月29日リリース。結婚と第一子の誕生という、人生の大きな転機を経て作られた作品です。
英米はじめ10か国以上でアルバムチャート1位を獲得し、2021年だけで世界130万枚を売り上げました。
Ed Sheeran – Bad Habits
2021年6月リリースの先行シングル。UKチャートで11週連続1位、ビルボードHot 100でも2位という特大ヒットになりました。
バラードの人という印象を裏切る、シンセ主体のダンストラック。吸血鬼のような扮装のミュージックビデオも強烈です。
アルバム収録曲
- Tides
- Shivers
- First Times
- Bad Habits
- Overpass Graffiti
- The Joker and the Queen
- Leave Your Life
- Collide
- 2step
- Stop the Rain
- Love in Slow Motion
- Visiting Hours
- Sandman
- Be Right Now
5thアルバム『-』(2023年)
2023年5月5日リリース。『-(サブトラクト)』は、これまでで最も重く、そして最も評価の高いアルバムです。
制作の直前に、親友の急死、妻の腫瘍の発覚、そして著作権裁判が重なるという厳しい時期を過ごしており、その心境がそのまま曲になっています。The Nationalのアーロン・デスナーが全曲をプロデュースし、アコースティック主体の音に振り切りました。
英ガーディアン紙が「間違いなく彼の最高傑作」と評するなど批評家からの評価も高く、イギリスをはじめ多くの国で1位を獲得しています。これで『+』から始まった「数学シリーズ」は完結しました。
同じ2023年9月には、こちらもアーロン・デスナーと組んだ『Autumn Variations』もリリース。自身のレーベルGingerbread Man Recordsからの発表で、初めて原盤権を自分で持つ作品になりました。
アルバム収録曲
- Boat
- Salt Water
- Eyes Closed
- Life Goes On
- Dusty
- End of Youth
- Colourblind
- Curtains
- Borderline
- Spark
- Vega
- Sycamore
- No Strings
- The Hills of Aberfeldy
6thアルバム『Play』(2025年)
2025年9月12日リリースの最新作。UKアルバムチャートで9作連続の1位、米ビルボード200でも5位を記録しました。
タイトルは再生ボタンの「▶」から。今後『Pause』『Fast Forward』『Rewind』『Stop』と続く全5部作の第1弾という構想が明かされており、さらに死後に発表される『Eject』まで用意されているそうです。
インドやペルシャの音楽要素を大胆に取り入れた、これまでで最も「無国籍」な1枚になっています。
Ed Sheeran – Sapphire (feat. Arijit Singh)
2025年6月リリース。インドの国民的シンガー、アリジット・シンを迎えた1曲で、パンジャブ語も飛び出します。インド各地で撮影されたミュージックビデオには、シャー・ルク・カーンもカメオ出演しています。
アルバム収録曲
- Opening
- Sapphire
- Azizam
- Old Phone
- Symmetry
- Camera
- In Other Words
- A Little More
- Slowly
- Don't Look Down
- The Vow
- For Always
- Heaven
エド・シーランが提供した楽曲
エド・シーランは自身の曲だけではなく、他の著名アーティストにも楽曲を提供しています。
Justin Bieber – Love Yourself
2016年の大ヒット曲、Justin Bieberの『Love Yourself』。実はこの曲を提供したのはエド・シーランなのです。
自身のアルバムに入れようとしたが、しっくりこなかったためにJustin Bieberに譲ったとか。
それがここまで大ヒットするとは、本人も驚いているのではないでしょうか。
One Direction – Little Things
エド・シーランはワン・ダイレクションにも楽曲を提供しています。実は1Dの初期の頃からソングライターとして関わっているそうです。
エド・シーランらしいギターとボーカルだけでしっとり聴かせる1曲となっています。
他にも提供曲はたくさんあるので、もっと知りたい人はこちらの記事をどうぞ。
著作権をめぐる裁判
ヒットメーカーの宿命というべきか、彼は代表曲をめぐって何度も盗作を訴えられています。
2022年には『Shape of You』が他アーティストの曲を盗用したとして争われ、ロンドンの高等法院はエド側の主張を認めて勝訴。2023年には『Thinking Out Loud』がマーヴィン・ゲイ「Let’s Get It On」を侵害したという訴訟がニューヨークで審理され、こちらも陪審が彼に有利な評決を出しました。
裁判の場で実際にギターを弾いて「コード進行は誰のものでもない」と主張した姿が報じられ、音楽制作の自由をめぐる議論としても注目されました。
来日公演
2018年に行った来日公演は即日完売だったエド・シーランですが、2019年4月にも来日公演を行いました。
2017年にも来日公演を予定していましたが、怪我のために延期となってしまいました。自転車事故で骨折してしまったそうです。
その後、2024年1月には約4年9か月ぶりとなる来日公演「Ed Sheeran +-=÷x Tour 2024」を開催。1月27日・28日の京セラドーム大阪、31日の東京ドームという日程で、初回発表分が完売したため大阪公演が追加されました。
まとめ
以前から評価が高く、ヒット曲も多いエド・シーラン。2017年の『÷』での大ブレイク以降も、記号シリーズを完結させ、さらに新しい5部作を始めるなど、止まる気配がありません。
安定してヒット曲を出し続けるのは、曲作りの力が並大抵ではないことを物語っていますね。すごい!
これから聴くなら、まずは「Shape of You」「Thinking Out Loud」「Perfect」の3曲から。ヒット曲をまとめて浴びたいなら『÷』、じっくり聴かせる彼を知りたいなら評価の高い『-』がおすすめです。
今後も期待のアーティスト、要チェックやで!
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