今回は人気DJ、Kygo(カイゴ)の楽曲・アルバムを紹介します。
「トロピカル・ハウス」という言葉を世界に広めた立役者であり、2014年の「Firestone」以降、10年以上にわたってヒットを出し続けているアーティストです。
デビュー作から2024年の最新アルバムまで、代表曲とあわせて紹介していきます。
Kygoって何者?
ノルウェーが生んだトロピカル・ハウスの旗手
Kygo(カイゴ)は、ノルウェー出身のDJ/レコード・プロデューサー。
Kygoの由来は、本名がKyrre Gørvell-Dahllで、KyrreのKyとGørvellのgoをとって「Kygo」からきています。
1991年9月11日、ノルウェー人の両親のもとシンガポールで生まれ、ノルウェー第2の都市ベルゲンで育ちました。6歳からピアノを習っており、本人は「DJというよりピアニストだと思っている」と語っています。彼の曲に共通するメロディの美しさは、この下地から来ているのでしょう。
15〜16歳のころ、YouTubeのチュートリアルを見ながらDAWで曲を作り始めます。最大の影響源として挙げているのはAviciiです。
リアーナ、エド・シーラン、コールド・プレイなど様々なアーティストのリミックスを発表し注目を浴びます。とくに2013年12月に発表したエド・シーラン「I See Fire」のリミックスが世界的に話題となり、そこから一気にブレイクしました。
彼の音楽は「トロピカル・ハウス」と呼ばれていて、夏にピッタリ。といっても年中聴いてますけどね。
記録と実績
2015年12月、Spotifyで史上最速となる10億回再生を達成したアーティストになりました。ストリーミング時代の申し子と言っていい存在です。
2016年にはリオデジャネイロ・オリンピックの閉会式でパフォーマンスを披露。ハウス系のプロデューサーがオリンピックの閉会式に立ったのは、これが史上初でした。
近年は自身が立ち上げた「Palm Tree Crew」を拠点に、レーベル運営やフェス「Palm Tree Music Festival」の主催など、活動の幅を広げています。
Kygoの人気曲・アルバム
Kygoの人気曲やアルバムを紹介していきます。スタジオアルバムは2026年時点で5枚。作品ごとの変化も含めて追ってみてください。
1stアルバム『Cloud Nine』(2016年)
2016年5月リリースのデビューアルバム。トロピカル・ハウスというジャンルを決定づけた1枚です。
特に『Stole The Show』『Firestone』が良曲で、ぜひ聴いてほしい一枚です。
Kygo – Firestone ft. Conrad Sewell
ゆったりとした曲調で、癒される一曲。ゴリゴリのEDMに疲れた時に聴きたいですね。
2014年12月にリリースされた、彼の名を世界に知らしめた代表曲。公開から10年以上たった今も再生され続けているロングヒットです。
Kygo – Stole The Show feat. Parson James
個人的にはMVが好き。
2015年リリース。ノルウェーをはじめ北欧各国のチャートで1位を獲得し、「Firestone」に続くヒットとなりました。
アルバム収録曲
- Intro
- Stole the Show (feat. Parson James)
- Fiction (feat. Tom Odell)
- Raging (feat. Kodaline)
- Firestone (feat. Conrad Sewell)
- Happy Birthday (feat. John Legend)
- I'm in Love (feat. James Vincent McMorrow)
- Oasis (feat. Foxes)
- Not Alone (feat. RHODES)
- Serious (feat. Matt Corby)
- Stay (feat. Maty Noyes)
- Nothing Left (feat. Will Heard)
- Fragile
- Carry Me (feat. Julia Michaels)
- For What It's Worth (feat. Angus & Julia Stone)
EP『Stargazing』(2017年)
こちらは2017年に発売されたEP(ミニアルバム)です。このあとリリースされる2ndアルバム『Kids in Love』の先行編にあたる内容で、収録曲の多くはアルバムにも引き継がれました。
Kygo, Selena Gomez – It Ain’t Me
こちらはセレーナ・ゴメスとの楽曲。2017年にヒットしました。ビルボードHot 100でも最高10位に入る、彼にとって米国で最大級のヒットになっています。
Kygo & Ellie Goulding – First Time
エリー・ゴールディングを迎えた、爽やかな1曲です。
Kygo – Stargazing ft. Justin Jesso
ピアノの美しさが前面に出た1曲。ピアニスト出身の彼らしさが最もよく分かる曲かもしれません。
収録曲
- Stargazing (feat. Justin Jesso)
- It Ain't Me (with Selena Gomez)
- First Time (with Ellie Goulding)
- This Town (feat. Sasha Sloan)
- You're the Best Thing About Me (U2 vs. Kygo)
2ndアルバム『Kids in Love』(2017年)
2017年11月3日リリース。前述のEP収録曲に加え、John Newman、OneRepublic、Sasha Sloanらを迎えた全12曲です。
米ダンス・アルバム・チャートで1位、ノルウェーとスウェーデンで3位を記録。トロピカル・ハウス一辺倒だった1stから、ポップスとしての作り込みが増した1枚です。
アルバム収録曲
- Never Let You Go (feat. John Newman)
- Sunrise (feat. Jason Walker)
- Riding Shotgun (with Oliver Nelson, feat. Bonnie McKee)
- Stranger Things (feat. OneRepublic)
- With You (feat. Wrabel)
- Kids in Love (feat. The Night Game)
- Permanent (feat. JHart)
- I See You (feat. Billy Raffoul)
- Stargazing (feat. Justin Jesso)
- It Ain't Me (with Selena Gomez)
- First Time (with Ellie Goulding)
- This Town (feat. Sasha Sloan)
3rdアルバム『Golden Hour』(2020年)
2020年5月29日リリース。全18曲・約61分という大作で、ノルウェーで1位、UKで6位を記録しました。
Whitney Houston、OneRepublic、Zara Larsson、Kim Petras、Zac Brownなど参加陣も幅広く、トロピカル・ハウスの枠を越えて「ポップアルバム」として成立させた作品です。
Kygo, Whitney Houston – Higher Love
2019年6月リリース。2012年に亡くなったホイットニー・ヒューストンの未発表音源を使い、スティーヴ・ウィンウッドのカバーを現代のダンストラックに蘇らせた1曲です。米ダンス・クラブ・ソングス・チャートで1位を獲得しました。
亡くなったアーティストの声を扱うという難しい仕事を、原曲への敬意を保ったまま成立させた好例として語られています。
アルバム収録曲
- The Truth (feat. Valerie Broussard)
- Lose Somebody (feat. OneRepublic)
- Feels Like Forever (feat. Jamie N Commons)
- Freedom (feat. Zak Abel)
- Beautiful (feat. Sandro Cavazza)
- To Die For (feat. St. Lundi)
- Broken Glass (feat. Kim Petras)
- How Would I Know (feat. Oh Wonder)
- Could You Love Me (feat. Dreamlab)
- Higher Love (feat. Whitney Houston)
- I'll Wait (feat. Sasha Sloan)
- Don't Give Up on Love (feat. Sam Tinnesz)
- Say You Will (feat. Patrick Droney, Petey)
- Follow (feat. Joe Janiak)
- Like It Is (feat. Zara Larsson, Tyga)
- Someday (feat. Zac Brown)
- Hurting (feat. Rhys Lewis)
- Only Us (feat. Haux)
4thアルバム『Thrill of the Chase』(2022年)
2022年11月11日リリース、全14曲。UKダンス・アルバム・チャートで2位、米ダンス・アルバム・チャートで4位を記録しました。
Dean Lewis、DNCE、X Ambassadors、Lukas Grahamらが参加。トロピカル・ハウス色を残しつつ、ハウス寄りのビートが増えた1枚です。
アルバム収録曲
- Gone Are the Days (feat. James Gillespie)
- Love Me Now (feat. Zoe Wees)
- Lonely Together (feat. Dagny)
- Undeniable (feat. X Ambassadors)
- Thrill of the Chase (feat. R.I.Pablo)
- Dancing Feet (feat. DNCE)
- Fever (feat. Lukas Graham)
- Woke Up in Love (with Gryffin and Calum Scott)
- How Many Tears (with Sam Feldt, feat. Emily Warren)
- Never Really Loved Me (with Dean Lewis)
- The Way We Were (feat. Plested)
- Lost Without You (with Dean Lewis)
- All for Love (feat. Stuart Crichton)
- Freeze
5thアルバム『KYGO』(2024年)
2024年6月21日リリース。自身の名前を冠した5作目で、全18曲・約64分。ノルウェーとUKダンス・アルバム・チャートで1位を獲得しました。
Ava Max、Sigrid、Jonas Brothers、Julia Michaels、そしてCHICのNile Rodgersまで参加した、キャリアの集大成的な内容になっています。
Kygo, Ava Max – Whatever
2024年1月19日リリースの先行シングル。シャキーラの2001年のヒット曲「Whenever, Wherever」を大胆に引用した1曲で、ノルウェーで1位、UKで15位を記録しました。
アルバム収録曲
- Intro
- The Feeling (feat. Sigrid)
- Whatever (feat. Ava Max)
- Surrender (feat. Fred Well)
- Can't Do It on My Own
- Me Before You (feat. Plested)
- Healing (Shattered Heart) (feat. Jonas Brothers)
- Lighthouse (feat. Zak Abel)
- Found Another Love
- Louder (feat. Julia Michaels, Chance Peña)
- Fade Away (feat. Sandro Cavazza)
- Hold On (feat. Emmit Fenn)
- Let Go (feat. Sasha Alex Sloan)
- For Life (feat. Zak Abel, Nile Rodgers)
- Without You (feat. Hayla)
- Wait (Kygo Remix)
- You Can Feel
- Love Me Now or Lose Me Later (feat. Matt Hansen)
まとめ
Kygoの曲は、とても癒されますね。
これから聴くなら、まずは「Firestone」「Stole The Show」「It Ain’t Me」の3曲から。トロピカル・ハウスの原点を味わうなら1st『Cloud Nine』、いまの彼を知りたいなら『Golden Hour』か最新作『KYGO』がおすすめです。
デビューから10年、EDMブームが落ち着いた後も自分の音を保ったまま第一線に居続けている稀有なアーティストです。今後も注目のアーティストですね。
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