人気の洋楽アーティスト特集です。
今回は、Ariana Grande(アリアナ・グランデ)を特集します。
ビルボードHot 100の1位獲得は通算10曲、アルバムチャートの1位は7枚。さらに映画『ウィキッド』ではアカデミー賞にノミネートされるなど、歌手としても俳優としても現代のトップに立ち続けているアーティストです。
デビューアルバムから2026年の最新作まで、代表曲とあわせて紹介していきます。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ)ってどんなアーティスト?
子役・女優からポップスターへ
アメリカの女性アーティストです。1993年6月26日、フロリダ州ボカラトン生まれ。イタリア系のルーツを持ちます。
元々は女優をしていました。2008年にブロードウェイのミュージカル『13』でデビューし、2009年から2013年にかけてはニコロデオンのドラマ『ビクトリアス』でキャット・ヴァレンタイン役を演じて人気を集めます。
そして2011年12月にデビューシングル『Put Your Hearts Up』で歌手デビューしました。
2013年には本格的にアルバムデビューし、それ以降人気アーティストとして君臨しています。
美貌と歌唱力を兼ね備えた女性アーティストです。4オクターブとも言われる広い音域と、ホイッスルボイスを操る表現力が武器で、マライア・キャリーと比較されることも少なくありません。
記録で見るアリアナ・グランデ
ビルボードHot 100で1位を獲得した曲は通算10曲。アルバムチャート(ビルボード200)でも7枚の1位アルバムを持っています。
特筆すべきは、最初に獲得した5曲の1位がすべて「初登場1位」だったこと。これは史上初の記録です。2019年2月には、Hot 100のトップ3を自身の曲だけで独占するという離れ業もやってのけました。
グラミー賞は3度受賞。『Sweetener』で最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞、レディー・ガガとの「Rain On Me」で最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞を獲得しています。
総売上は9,000万枚以上。Spotifyでは2010年代を通じて最も再生された女性アーティストにもなりました。
マンチェスターの悲劇と『ウィキッド』
キャリアを語るうえで欠かせないのが、2017年5月22日の出来事です。英国マンチェスター・アリーナでの公演終了直後に爆破事件が発生し、22名が亡くなりました。
彼女はツアーを中断したのち、同年6月4日に追悼と支援のためのチャリティコンサート「One Love Manchester」を主催。約2,300万ドルの募金を集め、マンチェスター市から市初の名誉市民に選ばれました。
2017年には来日公演も行なっています。
そして近年は俳優としても大きな成功を収めています。2024年公開の映画『ウィキッド ふたりの魔女』でグリンダ役を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネート。2025年には続編『Wicked: For Good』が公開されました。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ)の人気曲・アルバム
それではデビューアルバムから最新のアルバムまで、人気曲と共に紹介していきます。
それにしてもヒット曲の多さに改めて驚きました!
1stアルバム『Yours Truly』(2013年)
アリアナ・グランデの記念すべきデビューアルバムです。2013年8月30日リリース。
デビューアルバムにも関わらずビルボードでは首位を獲得するヒットを記録します。90年代R&Bの香りが濃い、生音寄りのサウンドが特徴です。
Ariana Grande – The Way ft. Mac Miller
デビューアルバム『Yours Truly』のリードシングルです。
ビルボードでは9位まで上昇するヒットとなっています。共演したラッパーのマック・ミラーとは公私ともに親しい関係でしたが、2018年に亡くなりました。
Ariana Grande – Baby I
収録曲
- Honeymoon Avenue
- Baby I
- Right There (feat. Big Sean)
- Tattooed Heart
- Lovin' It
- Piano
- Daydreamin'
- The Way (feat. Mac Miller)
- You'll Never Know
- Almost Is Never Enough
- Popular Song
- Better Left Unsaid
- The Way (feat. Mac Miller) [JdB Radio]
- Baby I (Cosmic Dawn Radio Edit)
- Right There (feat. Big Sean) [7th Heaven Radio Edit]
2ndアルバム『My Everything』(2014年)
大ヒット曲が盛りだくさんの贅沢なアルバムです。2014年8月25日リリース。
ビルボード首位はもちろんのこと、世界各国で大ヒットしました。前作のR&B路線から一転、EDMやダンスポップを取り込んで一気にスケールが大きくなった1枚です。
Ariana Grande – Problem ft. Iggy Azalea
ビルボードで最高位2位、UKチャートでは首位を獲得したヒット曲です。
Iggy Azaleaはオーストラリア出身のラッパーです。全世界で900万枚を売り上げ、2014年のデジタルシングル売上で世界8位に入りました。
Ariana Grande – Break Free ft. Zedd
世界的に人気のあるDJをフィーチャーしたヒット曲です。
Zeddらしいスピード感のある曲になっています。
Jessie J, Ariana Grande, Nicki Minaj – Bang Bang
Jessie J, Ariana Grande, Nicki Minajという豪華女性歌手が共演した楽曲です。
Jessie Jのパワフルな歌唱、Ariana Grandeの甘い歌声、Nicki Minajのラップがうまく合わさっていい感じに仕上がっています。
ビルボードでは最高位3位、UKチャートでは首位を獲得しています。2024年5月にはRIAAのダイヤモンド認定を獲得し、女性アーティストだけのコラボ曲としては史上初の快挙となりました。
Ariana Grande, The Weeknd – Love Me Harder
カナダ出身のアーティスト「The Weeknd」とのコラボ曲です。2人はこの後も何度も組むことになります。
収録曲(日本盤)
- Intro
- Problem (feat. Iggy Azalea)
- One Last Time
- Why Try
- Break Free (feat. Zedd)
- Best Mistake (feat. Big Sean)
- Be My Baby (feat. Cashmere Cat)
- Break Your Heart Right Back (feat. Childish Gambino)
- Love Me Harder (with The Weeknd)
- Just a Little Bit of Your Heart
- Hands On Me (feat. A$AP Ferg)
- My Everything
- Bang Bang (Jessie J, Ariana Grande & Nicki Minaj)
- Only 1
- You Don't Know Me
- Cadillac Song
- Too Close
- Baby I (feat. Taro Hakase)
3rdアルバム『Dangerous Woman』(2016年)
こちらも2ndアルバムに劣らずヒット曲が満載の贅沢なアルバムです。2016年5月20日リリースで、ビルボード200では2位を記録しました。
「かわいい妹分」から「大人の女性アーティスト」へと自己像を切り替えた、キャリアの転換点となる作品です。
Ariana Grande – Focus
アルバム『Dangerous Woman』からの先行シングルです。
Ariana Grande – Dangerous Woman
歌唱力を活かしてつつセクシーな雰囲気のある曲ですね。
Ariana Grande – Into You
チャート上の順位は控えめでしたが、ファンや批評家からの人気が非常に高い1曲。発売から年月がたつほど評価が上がっているタイプの曲です。
Ariana Grande – Side To Side ft. Nicki Minaj
アリアナ・グランデがトレーニングしているMVにグッとくるものがありますね。ニッキーのケツ…
こちらの曲はビルボード最高位4位まで上昇しました。
収録曲
- Moonlight
- Dangerous Woman
- Be Alright
- Into You
- Side To Side (feat. Nicki Minaj)
- Let Me Love You (feat. Lil Wayne)
- Greedy
- Leave Me Lonely (feat. Macy Gray)
- Everyday (feat. Future)
- Sometimes
- I Don't Care
- Bad Decisions
- Touch It
- Knew Better / Forever Boy
- Thinking Bout You
- Focus
ベストアルバム『The Best』(2017年・日本編集盤)
ここまでのヒット曲は、以下のベストアルバムに収録されています。
なんとも贅沢なアルバムですね。アリアナ・グランデのファンならぜひGETしておきたい一枚です。
収録曲
- Break Free (feat. Zedd)
- Problem (feat. Iggy Azalea)
- Baby I
- Into You
- Bang Bang (Jessie J, Ariana Grande & Nicki Minaj)
- Side To Side (feat. Nicki Minaj)
- One Last Time
- The Way (feat. Mac Miller)
- Be Alright
- Love Me Harder (with The Weeknd)
- Everyday (feat. Future)
- Right There (feat. Big Sean)
- Greedy
- Piano
- Dangerous Woman
- Best Mistake (feat. Big Sean)
- Faith (Stevie Wonder feat. Ariana Grande)
- Beauty and the Beast (Ariana Grande & John Legend)
4thアルバム『Sweetener』(2018年)
人気は衰えることを知らず。こちらは2018年にヒットした曲を多数収録しているアルバムです。
ファレル・ウィリアムスが多くの曲を手がけ、実験的なサウンドに挑戦した1枚。マンチェスターの事件を経た心境が色濃く反映されており、2019年のグラミー賞で最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞しました。
Ariana Grande – no tears left to cry
個人的にも密かによく聴いていた曲です。
ビルボードは最高位3位。悲しみを乗り越えて前に進む、という彼女自身の状況が重なった1曲です。
Ariana Grande – breathin
不安に襲われたときに「とにかく息をして」と歌う曲。パニック障害の経験を率直に描いた歌詞が、多くのリスナーの共感を集めました。
収録曲
- raindrops (an angel cried)
- blazed (feat. Pharrell Williams)
- the light is coming (feat. Nicki Minaj)
- R.E.M
- God is a woman
- sweetener
- successful
- everytime
- breathin
- no tears left to cry
- borderline (feat. Missy Elliott)
- better off
- goodnight n go
- pete davidson
- get well soon
5thアルバム『thank u, next』(2019年)
こちらもヒット曲を多数生み出しているアルバムです。
アルバム自体もビルボードアルバムチャートで首位を獲得しています。2019年2月8日リリースで、初週36万ユニットは当時の彼女の自己最高記録でした。前作からわずか半年というスピードリリースも話題になりました。
Ariana Grande – thank u, next
ビルボードに初登場で首位を獲得した楽曲です。
R&B色の強い曲調で、少し懐かしい感じもあります。過去の恋愛を名指しで振り返りつつ、最後は「次は自分自身を愛する」と歌う内容が大きな共感を呼びました。
ミュージックビデオは『ミーン・ガールズ』『キューティ・ブロンド』など青春映画のパロディで構成されており、公開24時間の再生回数記録を塗り替えました。
Ariana Grande – 7 rings
曲を出せばヒットしますね。
こちらもビルボード首位を獲得しています。『サウンド・オブ・ミュージック』の「私のお気に入り」を大胆にサンプリングした1曲で、RIAAのダイヤモンド認定も獲得しました。
なおこのアルバムからのシングルにより、2019年2月には彼女の曲がHot 100のトップ3を独占。ビートルズ以来の快挙として大きく報じられました。
収録曲
- imagine
- needy
- NASA
- bloodline
- fake smile
- bad idea
- make up
- ghostin
- in my head
- 7 rings
- thank u, next
- break up with your girlfriend, i'm bored
6thアルバム『Positions』(2020年)
2020年10月30日リリース。コロナ禍のさなかに届けられた、全14曲のR&B寄りのアルバムです。
ビルボード200で初登場1位。ドージャ・キャット、ザ・ウィークエンド、タイ・ダラー・サインが参加し、これまでで最も落ち着いた、寝室的な雰囲気の作品になりました。
Ariana Grande – positions
アルバムに先行してリリースされ、初登場1位を獲得。6週にわたって首位をキープしました。MVでは彼女が大統領として執務室で働く姿が描かれています。
収録曲
- shut up
- 34+35
- motive (feat. Doja Cat)
- just like magic
- off the table (feat. The Weeknd)
- six thirty
- safety net (feat. Ty Dolla $ign)
- my hair
- nasty
- west side
- love language
- positions
- obvious
- pov
7thアルバム『eternal sunshine』(2024年)
2024年3月8日リリース。タイトルは映画『エターナル・サンシャイン』から取られています。
本人が「ある種のコンセプトアルバム」と語る通り、ひとつの物語をさまざまな角度から描いた構成。30代に入った彼女の率直な心情が綴られており、Metacriticでは84/100と、キャリアで最も高い批評家評価を得ました。
ビルボード200では初登場1位(22万7,000ユニット)を記録し、収録曲12曲が同時にHot 100にチャートインしています。2025年3月28日には6曲を追加したデラックス盤『brighter days ahead』もリリースされました。
Ariana Grande – yes, and?
2024年1月12日にリリースされた先行シングル。90年代ハウス調のトラックに乗せて、自分についての詮索や噂に「で、それが何か?」と返す痛快な1曲です。初登場でHot 100の1位を獲得しました。
Ariana Grande – we can’t be friends (wait for your love)
こちらもHot 100で1位を獲得。ミュージックビデオは映画『エターナル・サンシャイン』の記憶除去のモチーフを再現した内容で、俳優のエヴァン・ピーターズが共演しています。
収録曲
- intro (end of the world)
- bye
- don't wanna break up again
- Saturn Returns Interlude
- eternal sunshine
- supernatural
- true story
- the boy is mine
- yes, and?
- we can't be friends (wait for your love)
- i wish i hated you
- imperfect for you
- ordinary things
8thアルバム『Petal』(2026年)
2026年7月31日リリースの最新作。自身のレーベル「Babydoll Music」からのリリースとなりました。
本人はこの作品を「ちょっと野性的(a little feral)」と表現し、これまでより実験的な内容だと語っています。タイトルは「舗道に落ちた花びら」という比喩から来ており、痛みのなかから立ち上がる強さがテーマです。
ビルボード200では初登場1位(29万5,000ユニット)。イギリス、ドイツ、フランス、カナダ、オーストラリアなど世界各国のチャートでも首位を獲得しました。
Ariana Grande – hate that i made you love me
2026年5月29日にリリースされた先行シングルで、初登場1位を獲得。これが彼女にとって通算10曲目のHot 100首位曲となりました。俳優ジャスティン・ロングが共演する、幽霊譚のようなダークなミュージックビデオも話題になっています。
収録曲
- kiss me
- hate that i made you love me
- petal
- stay
- oh well
- big feelings
- freak
- warning signs (interlude)
- like i do
- never get over me
- bad thing (bunny hop)
- nowhere, nobody
コラボレーション
他アーティストとの共演でも、彼女は数々の1位を獲得しています。
Lady Gaga, Ariana Grande – Rain On Me
2020年5月リリース。レディー・ガガとの共演で初登場1位を獲得し、翌年のグラミー賞では最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞を受賞しました。それぞれが抱えてきた痛みを、あえて踊れるダンストラックに変えた1曲です。
ほかにも、ジャスティン・ビーバーとのチャリティ曲「Stuck with U」(2020年、1位)、ザ・ウィークエンドとの「Save Your Tears」リミックス(2021年、1位)や「Die For You」リミックス(2023年、1位)など、コラボでのヒットは枚挙にいとまがありません。
サウンドトラック
Beauty and the Beast (From “Beauty and the Beast”)
映画『美女と野獣』実写版(2017年)のテーマ曲です。ベストアルバムにも収録されています。
こちらは映画館で観たのですが、とても良い映画だったので非常におすすめです。
そしてこの曲も名曲ですね。
ちなみにアニメ版(1991年)はCeline DionとPeabo Brysonが歌っています。
Celine Dion & Peabo Bryson – Beauty And The Beast
うーん、どちらも甲乙つけがたい。それぞれの良さがあります。
面白エピソード
2019年のシングル『7 rings』にちなんで、日本語で「七輪」というタトゥーを入れたのが話題になりました。
「七輪」にすると意味が変わってしまいますよね…。
一瞬これを見たとき、焼き鳥が好きなのかと思いました。
ちなみに本人はこの件をユーモアで受け止め、その後「指」を意味する漢字を足して修正したことを明かしています。日本語の勉強を続けているというのは、日本のファンとしては嬉しい話ですね。
まとめ
美貌と歌唱力を兼ね備えた、才能溢れる歌姫アリアナ・グランデ。
これから聴くなら、まずは「Into You」「thank u, next」「we can’t be friends」の3曲から。ポップスとしての完成度で選ぶなら『Dangerous Woman』、今の彼女を知りたいなら『eternal sunshine』か最新作『Petal』がおすすめです。
デビューから10年以上、ヒットを出し続けながら音楽性を変え、さらに俳優としても頂点に立ちました。今後も良い曲を出してくれることに期待しています。
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